マルチツールと聞いてまず思い浮かぶのは、スイスアーミーでおなじみのビクトリノックスか、無骨でメカメカしいデザインのレザーマンではないでしょうか。
「シザーハンズみたい」などと言われることもあるレザーマンですが、とにかく頑丈で便利なため、購入してから毎日フル稼働しています。
今回はレザーマンのマルチツールの中でも、特にアウトドアに適した『ウィングマン』をご紹介したいと思います。
レザーマン『ウィングマン』とは
レザーマン(Leatherman)は、70年代にアメリカのティム・レザーマンが始めたガレージブランドが起源です。堅牢かつ実用的な、プライヤー付きマルチツールで有名ですね。25年保証のアフターサービスなど、「ヘビーデューティーでタフな現場の道具」といったイメージが定着しています。
『ウィングマン』の発売は比較的最近の2011年。レザーマン製品としては価格が低めでありながら、Made in USAのしっかりした品質。マルチツールにありがちな、「この機能を使う日は、はたしてやって来るのだろうか…」という部分がほとんど無く、非常にシンプルにまとまっています。
兄弟製品に『サイドキック』、『レブ』があります。双方ともにハサミが付いていません。サイドキックはかわりにノコギリが付いており、レブはナイフが直刃のみで若干重量が軽いです。
レザーマン『ウィングマン』の機能
レザーマン『ウィングマン』には全部で14の機能があります。
・プライヤー
プライヤー部分には、ニードルノーズプライヤー、レギュラープライヤー、ワイヤーカッターの3機能が備わっています。アウトドアにおいては、鍋つかみとして使えて非常に便利です。
さらに、ブーツのアウターソールが剥がれてしまった時などに、ステンレスワイヤーで絞めて応急処置ができますね。僕の場合、釣りの現場でウェーディングブーツが壊れた際の修理に使えるのでありがたいです。
・ナイフ
ナイフ部分は、直刃と波刃に別れています。ウィングマンにはノコギリ機能が付いていないので、ノコギリを使うまでもないような物を切る際に波刃が意外と重宝します。ストッパーも付いているので安心ですね。
ウィングマンに似たタイプの製品の『レブ』は直刃のみで少し形も違います。
・ハサミ
僕がウィングマンを選んだ一番の理由がハサミです。アウトドアでは想像以上にハサミって便利ですよね。料理の時に食材の袋を開ける、緊急時に包帯を切る、などナイフよりハサミがあれば、と思うことのほうが多いです。しかも、ウィングマンのハサミは結構大きくて使いやすい。
ナイフと同様ストッパーが付いています。カチッとストッパーがかかるまで開かないとスプリングが機能しないので注意です。
・パッケージオープナー
段ボールを開けたり、プラのパッケージ(特に海外製の尋常じゃなく硬いヤツ)を開けたり。と、当初「別に無くてもナイフでいいじゃん…」なんて思っていました。が、これ何かを作る時に材木にあたりを付ける、けがくなど別の用途で使えて割と便利です。刃こぼれを気にする必要もないですし、ガンガン酷使できます。
・マイナスドライバー(小)
マイナスドライバー(小)には片面にヤスリ、もう一方にメジャーが付いています。実はこれ、ヤスリ部分のえぐれている所が、ファイアスターターをこする際のストライカーとして使いやすいのがポイント。メジャーは2.9cm/1.5inchと、なんとも微妙なのでおまけ的な物でしょう。
・マイナスドライバー(大)
もちろんドライバーとして使えますが、缶やビンのスクリュータイプではないフタを開ける時に活躍します。マイナスドライバー(小)もですが、何かを突いたり掘ったりなんかもして、雑に使用しています。
・プラスドライバー
ドライバーに関しては、プラスかマイナスかと言えば確実にプラスドライバーは使います。外遊びでプラスドライバーを単品で用意することなど無いので、あって良かったと思うことが多々あります。
・缶切り/栓抜き
栓抜きより缶切りを使うことの方が多いこの機能。根元の部分にワイヤーストリッパーも付いています。ワイヤーストリッパーだけは未使用。特に邪魔ではないので、いつか活躍する日に期待しています。
レザーマン『ウィングマン』のまとめ
釣りや登山、ハイキングにはウィングマン1本あればほぼ全てまかなえるので満足しています。198gという重さはなかなかの重量感ですが、機能と頑丈さを考えれば妥協できるかなと思います。
レザーマン製品の中では安価なウィングマンですが、それでも決して安いわけではないので25年保証というのは嬉しいです。壊れる気配は微塵もしませんけどね。外遊びの相棒として頼りになります。
ナイフ部分は箱出し状態ではあまり切れないので、まずはしっかり研いだほうがいいです。オールステンレスなので錆には強いですが、研ぎにはかなり時間がかかります。
以上「レザーマン『ウィングマン』はアウトドアに最適なマルチツール 。」でした。
※正当な目的がなく刃物を所持していた場合、銃刀法違反となる可能性があります。ご注意ください。
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