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SR400のスロットルワイヤーのグリスアップ。簡単にアクセルがスルッスル

ハンドル側のスロットルワイヤー
この記事は約7分で読めます。

SR400のハンドルポジションがいまいちしっくりこないので、一旦ライザーを取り付けて様子を見ることにしました。オートバイは実際に取り付けてみないと判断できないため、ハンドルばかり増えてしまいます。これ以上増やしてはいけない。

ついでに、戻りが渋くなっているスロットルワイヤーもグリスアップしておこうと思います。スロットルワイヤーのメンテナンスは重要な作業ですが、簡単な上に効果も高いです。定期的にチェックしておけば安心ですし、ワイヤーも長持ちします。

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スロットルワイヤーのメンテナンスの重要性

スロットルワイヤーは、グリップとエンジン側のスロットルバルブを繋ぐパーツです。スロットルの引きや戻りが悪いなと感じる場合、ワイヤー内部に問題を抱えている可能性があります。

ほとんどが潤滑オイル切れや、内部の汚れが原因です。ワイヤー内部を掃除してグリスアップすれば、スロットルがスルッスルになるので定期的にチェックしましょう。

しかし、以下のような場合は、ワイヤーの交換、またはバイク屋さんへの修理依頼も検討してください。

  • グリスアップしても引っかかりを感じる
  • ハンドルを交換したため、長さがあっていない
  • ワイヤーの取り回しを変更したため長さがあっていない
  • ハンドルを左右に切ると、ワイヤーにつっぱりを感じる

特に、スロットルグリップに触れていないのに回転数が上がる場合は、危険なのでワイヤーの遊びの調整が必要です。調整しても解決しない際は、ワイヤーの長さがあっていないので、交換しなくてはいけません。

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スロットルワイヤーのメンテナンス方法

スロットルワイヤーの日常点検

簡単に確認できるので、スロットルワイヤーは日常的に点検しましょう。

  • チューブが切れたり、傷ついたりしていないか。ワイヤーが露出してしまっている場合は交換が必要です
  • スロットルの引いたり戻したりします。重さを感じたり、戻りが遅い場合は遊びの確認、グリスアップが必要です
  • エンジンがかかっている状態で、ハンドルを左右に切ります。その際、かってに回転数が上がるなら遊びの調整が必要です

スロットルワイヤーの遊びの調整

スロットルワイヤーの調整

一般的にスロットルの遊びは、5mm程度といわれていますが、車種によっても推奨値があります。自分の操作しやすい遊びの量にすればいいのですが、多すぎても少なすぎてもいけません。遊びがまったくない状態はNGです。基本的に引き側のアジャスターで調整します。

  1. ハンドル側に遊びを調整するためのアジャスターがあります。ここを緩めてハンドル側(画像左側)にいくほど遊びが大きくなります。スロットルで遊びを確認しながら調整します。位置が決まったら、ロックナットをアジャスター側に締め固定します。
  2. スロットルの動きに問題がないか、ハンドルを左右に振っても突っぱりがないか確認します。エンジンをかけ、同様にチェックします。アイドリング時の、エンジンの回転数に変化がなければ遊びの調整は完了です。
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スロットルワイヤーのグリスアップ

スロットルワイヤーは、走行距離3,000kmごとのグリスアップが推奨されています。それ未満でも、ハンドルが重いと感じたら注油するべきです。「こんなに軽かったっけ」と、びっくりします。僕は、洗車や雨でぬれたあともグリスアップしています。

必要なもの

  • ワイヤーオイル
  • パーツクリーナー
  • ワイヤーインジェクター
  • ウエスや布
  • ポリ袋
  • マスキングテープ

ワイヤーオイル

エンジンオイルやフォークオイルなど、潤滑作用があるものならなんでも代用できます。ただし、粘度の高いものはチューブ内に入っていかないので、チェーンオイルなどは代用に向いていません。

1本で潤滑洗浄機能があるものもあり、作業がさらに楽です。

パーツクリーナー

スロットルワイヤーのチューブ内を洗浄します。潤滑洗浄機能があるワイヤーオイルを使用する場合は、なくてもかまいません。

ワイヤーインジェクター

スロットルワイヤーのチューブ内に、パーツクリーナーやワイヤーオイルを注入するための装置です。

ワイヤーインジェクターを使用せず、ポリ袋とマスキングテープを使う方法もあります。今回はポリ袋を使った原始的なやり方でグリスアップしますので。簡単なので、むしろおすすめです。

ワイヤーインジェクター方式か、ポリ袋方式どちらでもやりやすい方法でいいと思います。

ウエスや布

エンジン側のチューブから汚れやオイルが出てくるので、エンジン保護のために使います。これはなんでもいいです。ぞうきんとか着古したTシャツなんかでも充分です。

ビニール袋

ポリ袋方式でグリスアップする場合に使います。あまり大きいとやりにくいです。タテ20cmヨコ10cmくらいのサイズがちょうどよいと思います。

マスキングテープ

ポリ袋方式でグリスアップする場合、パーツクリーナーやワイヤーオイルが漏れないように使用します。ハバ15mmくらいのものが使いやすいです。

ポリ袋方式グリスアップ

まず、ハンドル側のスロットルワイヤーを取り外します。

ポリ袋を切って穴をあける

ポリ袋の角を1か所切って穴をあけます。ハンドル側ロックナットが通るくらいの大きさがよいです。外側からスロットルワイヤーを挿入し、ロックナットやアジャスター部分が袋の内側にくるようにします。

スロットルワイヤーのグリスアップ

パーツクリーナーやワイヤーオイルがもれないよう、マスキングテープでスロットルワイヤーごとポリ袋の穴部分をふさぎます。エンジン側のスロットルワイヤーのチューブから、汚れやオイルが出てくるので、ウエスや布をあてておきます。

 

スロットルワイヤー内部に浸透していくワイヤーオイル

今回は洗浄潤滑機能のあるワイヤーオイルを使用しています。ちょっと多いかな、というくらいポリ袋内にワイヤーオイルを噴射してやります。ポリ袋方式だと、空気の泡がブクブクいいながらチューブ内に浸透していく様子がじっくり観察できます。結構な勢いで吸い込まれていきますよ。

エンジン側から出てくる汚れやオイル

エンジン側です。汚れやオイルが出てきています。スロットルワイヤーを引いたり戻したりしてやると効果的です。

以上を引き側、戻し側で行います。洗浄、グリスアップが終わったらスロットルワイヤーを繋ぎ直し、遊びの調整をします。異常がなければ、これで完了です。

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まとめ

  • スロットルワイヤーは定期的に点検する
  • スロットルの遊びが適切でないと危険
  • 走行距離3,000kmごとにグリスアップする
  • 3,000km未満でもスロットルに重さを感じたらグリスアップする
  • 洗車や雨にぬれたあともグリスアップ推奨
  • ポリ袋方式はオススメ

スロットルワイヤーのグリスアップは、慣れると30分もかかりません。ポリ袋方式も簡単なのでぜひためしてほしいです。

ちなみに、クラッチワイヤーも同様の方法でできます。たまにやると、「ワイヤーはずれてない?」というくらいクラッチレバー軽くなりますよ。

 

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